iPad Air M3は、Appleが2025年3月に発表したiPad Airシリーズの最新モデルで、M3チップを搭載し、前作M2から性能が向上したミドルレンジタブレットです。11インチと13インチの2つのサイズ展開で、ハードウェアレイトレーシング、ProRes/ProRes RAW対応など、グラフィックス性能と動画編集機能が大幅に強化されました。
価格は前作M2と同じ98,800円(税込、11インチ128GB)からスタートし、コストパフォーマンスに優れています。デザインは前作から変更なく、バッテリー、カメラ、ディスプレイも同等のため、外見上の違いはほとんどありませんが、内部のチップ性能向上により、ゲーム、3Dグラフィックス、動画編集など、負荷の高い作業での性能が向上しています。
本記事では、iPad Air M3の基本スペック、iPad Air M2との違い、主な特徴、メリット・デメリット、ユーザー評価まで詳しく解説していきます。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ディスプレイ | 11インチ / 13インチ Liquid Retina(IPS LCD) |
| 解像度 | 11インチ: 2360 x 1640、13インチ: 2732 x 2048 |
| リフレッシュレート | 60Hz |
| プロセッサ | Apple M3チップ(3nm) |
| CPU | 8コア |
| GPU | 10コア |
| Neural Engine | 16コア |
| メモリ | 8GB |
| ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
| リアカメラ | 12MP広角(f/1.8) |
| フロントカメラ | 12MP超広角(横向き配置、センターフレーム対応) |
| ビデオ撮影 | 4K 60fps、ProRes / ProRes RAW対応 |
| オーディオ | ステレオスピーカー(横向き) |
| 通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、5G(セルラーモデル) |
| 認証 | Touch ID(トップボタン) |
| 対応アクセサリ | Apple Pencil Pro、Magic Keyboard |
| コネクタ | USB-C(USB 3.2 Gen 2、最大10Gbps) |
| バッテリー | 11インチ: 28.6Wh、13インチ: 36.59Wh |
| 駆動時間 | Wi-Fi使用時最大10時間 |
| サイズ(11インチ) | 247.6 x 178.5 x 6.1 mm |
| 重量(11インチ) | 460g(Wi-Fi)、462g(セルラー) |
| サイズ(13インチ) | 280.6 x 214.9 x 6.1 mm |
| 重量(13インチ) | 616g(Wi-Fi)、618g(セルラー) |
| カラー | スターライト、パープル、ブルー、スペースグレイ |
| 価格 | 128GB: 98,800円、256GB: 123,800円 |
| 項目 | iPad Air M3 | iPad Air M2 |
|---|---|---|
| チップ | M3(3nm) | M2(5nm) |
| CPU性能 | シングル+16%、マルチ+18% | 基準 |
| GPU性能 | 約20%向上 | 基準 |
| ハードウェアレイトレーシング | 対応 | 非対応 |
| Dynamic Caching | 対応 | 非対応 |
| メッシュシェーディング | 対応 | 非対応 |
| ProRes / ProRes RAW | 対応 | 非対応 |
| メモリ | 8GB | 8GB |
| ディスプレイ | 同じ | 同じ |
| カメラ | 同じ | 同じ |
| バッテリー | 同じ | 同じ |
| 重量(11インチ) | 460g | 462g(-2g) |
| 重量(13インチ) | 616g | 617g(-1g) |
| デザイン | 同じ | 同じ |
| 価格 | 98,800円〜 | 98,800円〜 |
最も大きな進化は、M3チップの搭載によるCPU・GPU性能の向上と、ハードウェアレイトレーシング、ProRes/ProRes RAW対応など、グラフィックスと動画編集機能の強化です。CPU性能はシングルコアで16%、マルチコアで18%向上し、GPU性能は約20%向上しました。ただし、デザイン、ディスプレイ、カメラ、バッテリーは前作と同じで、外見上の変化はありません。価格も据え置きのため、新規購入者にとってはM3を選ぶメリットが大きいです。
iPad Air M3は、MacBook AirやiMacと同じM3チップを搭載し、前作M2から順当な性能向上を実現しています。シングルコアCPU性能が16%、マルチコアCPU性能が18%向上し、マルチタスクや負荷の高いアプリの動作が快適になります。GPU性能も約20%向上し、グラフィックス性能が求められるアプリやゲームでの体験が向上します。
8コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engineという構成は、M2と同じコア数ですが、アーキテクチャの改善と3nmプロセスの採用により、性能と省電力性が向上しています。
M3チップの最大の進化は、ハードウェアレイトレーシングへの対応です。リアルタイムで光の反射、屈折、陰影を物理的に正確に計算することで、3Dゲームやグラフィックスアプリでよりリアルな映像表現が可能になります。M2では対応していなかった機能で、対応ゲームやアプリでは視覚体験が大きく向上します。
Dynamic Cachingにより、GPUメモリの使用効率が向上し、複雑なシーンでもスムーズに動作します。メッシュシェーディングにも対応し、3Dモデルの描画が高速化されます。
M3チップはProResおよびProRes RAWのハードウェアエンコード・デコードに対応し、プロフェッショナルな動画編集が快適に行えます。M2では非対応だった機能で、4K ProRes素材の編集がスムーズになり、Final Cut ProやDaVinci Resolveなどのプロ向け編集アプリでの作業効率が向上します。
YouTuber、映像クリエイター、Vloggerにとって、ProRes対応は大きなメリットとなり、高品質な動画制作ワークフローを実現します。
11インチモデルは携帯性に優れ、持ち運びが多いユーザーに最適です。13インチモデルは大画面での作業が快適で、イラスト制作、動画編集、雑誌閲覧など、広い作業領域を活かせます。どちらも同じM3チップを搭載しており、性能差はなく、用途に応じてサイズを選べます。
Apple Pencil Proに対応し、筆圧感知、傾き検知、ダブルタップによるツール切り替えなど、高度なペン入力が可能です。イラストレーター、デザイナー、学生のノートテイキングなど、クリエイティブな作業に最適です。Apple Pencil(第2世代)にも対応しています。
Magic Keyboardを装着すれば、トラックパッドとキーボードを備えた、ノートPCのような使い方が可能です。文書作成、メール返信、プログラミングなど、テキスト入力が多い作業で威力を発揮します。iPadOSのマルチタスク機能と組み合わせれば、生産性が大きく向上します。
フロントカメラが横向きに配置され、Magic Keyboardやスタンドで横置きした際に、自然な位置でビデオ通話ができます。センターフレーム機能により、移動しても自動的に画面中央に顔を捉えてくれるため、Zoom会議やFaceTime通話が快適です。
USB-Cポートは最大10Gbpsの転送速度に対応し、大容量ファイルの転送がスムーズです。外部ストレージ、カメラ、モニターなど、様々な周辺機器との接続に対応します。USB-C充電器やモバイルバッテリーでの充電も可能で、汎用性が高いです。
前作M2と同じ価格でM3チップを搭載したことで、コストパフォーマンスが向上しました。新規購入者は追加費用なしで、より高性能なモデルを手に入れられます。M2からの買い替えはメリットが少ないですが、新規購入ならM3一択です。
対応ゲームでは、リアルな光の表現により、没入感が大幅に向上します。今後リリースされるゲームは、レイトレーシング対応が増えると予想され、長く使う上でのメリットが大きいです。
プロフェッショナルな動画編集ワークフローに対応し、4K ProRes素材の編集がスムーズになります。YouTubeやSNSへのコンテンツ制作が本格化している現在、この機能は大きな価値があります。
11インチモデルは460gという軽さで、カバンに入れて気軽に持ち運べます。通勤、通学、カフェでの作業など、モバイル性を重視するユーザーに最適です。
13インチモデルは、Split Viewで2つのアプリを並べて表示しても、十分な作業領域を確保できます。イラスト制作、動画編集、楽譜閲覧など、広い画面を活かせる作業で生産性が向上します。
筆圧感知の精度が高く、紙に描くような自然な描き心地を実現します。Procreate、Adobe Fresco、GoodNotesなど、クリエイティブアプリとの相性が良く、イラストレーターやデザイナーのプロツールとして機能します。
トラックパッドとキーボードを備えたMagic Keyboardを装着すれば、MacBookのような使い方が可能です。外出先での文書作成、メール返信、表計算など、ビジネス用途にも対応できます。
App Storeには100万以上のiPad最適化アプリがあり、クリエイティブ、ビジネス、教育、エンターテインメントなど、あらゆる用途に対応します。直感的な操作性と、定期的なアップデートによる機能追加も魅力です。
デザイン、ディスプレイ、カメラ、バッテリーが同じで、チップ性能の向上が主な変更点のため、M2ユーザーが買い替えるメリットは限定的です。ハードウェアレイトレーシングやProRes編集を必要としない場合、M2で十分です。
iPad Proの120Hz ProMotionディスプレイと比較すると、60Hzのリフレッシュレートは見劣りします。スクロールやApple Pencilの描画で、滑らかさの違いを感じる場合があります。予算が許すなら、iPad Proの検討も選択肢です。
iPad ProはOLED(有機EL)ディスプレイを搭載していますが、iPad AirはLCD(液晶)のため、黒の表現やコントラストがやや劣ります。映画鑑賞や写真編集において、差を感じる場合があります。
顔認証(Face ID)には対応せず、指紋認証(Touch ID)のみです。マスク着用時やグローブ着用時には便利ですが、Face IDの方が便利と感じるユーザーもいます。
通常の使用(ウェブ閲覧、動画視聴、メール、SNS)では、M2とM3の性能差を体感しにくいです。ゲームや動画編集など、負荷の高い作業をしない限り、性能向上のメリットを実感できない可能性があります。
Magic Keyboardは約4.5万円、Apple Pencil Proは約2万円と高価で、セットで購入すると総額が15万円を超えます。初期投資が大きくなることは考慮が必要です。
発売から数ヶ月が経過し、多くのユーザーレビューをもとに、実際のユーザーの評価傾向をまとめました。
最も多く評価されているのは、価格据え置きでM3チップを搭載したコストパフォーマンスの良さです。「M2と同じ価格でM3が買えるのはお得」「新規購入ならM3一択」という声が多数見られます。
ハードウェアレイトレーシング対応については、「対応ゲームが美しい」「将来性がある」という評価があります。ゲーム好きなユーザーからの支持が高いです。
ProRes対応については、動画クリエイターから「編集が快適になった」「4K ProResがスムーズ」という高評価が見られます。
11インチモデルの携帯性も評価が高く、「軽くて持ち運びやすい」「毎日カバンに入れている」という声が目立ちます。
Apple Pencil Proとの組み合わせについては、「描き心地が良い」「イラスト制作が捗る」という評価があります。
M2からの買い替えについては、「体感差が少ない」「買い替える必要性を感じない」という意見が多数です。M2ユーザーには、買い替えを推奨しない声が目立ちます。
60Hzディスプレイについては、「iPad Proの120Hzと比較すると劣る」「スクロールの滑らかさが物足りない」という指摘があります。ProMotionに慣れたユーザーからは、不満の声が見られます。
LCDディスプレイについても、「OLEDの方が良い」「黒の表現が甘い」という意見があります。
価格については、「Magic KeyboardとApple Pencil Proを含めると高額」という声があります。トータルコストへの注意喚起が見られます。
通常使用での性能差については、「M2との違いがわからない」「日常用途では性能過剰」という意見も見られます。
iPad Air M3は、M3チップ搭載によるCPU・GPU性能の向上、ハードウェアレイトレーシング対応、ProRes/ProRes RAW対応を実現し、前作M2から順当に進化したミドルレンジタブレットです。価格は据え置きのため、新規購入者にとってコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
デザイン、ディスプレイ、カメラ、バッテリーは前作と同じで、外見上の変化はありませんが、内部のチップ性能向上により、ゲーム、3Dグラフィックス、動画編集など、負荷の高い作業での性能が向上しています。
M2からの買い替えメリットは限定的、60Hzディスプレイ、LCDパネル、Face ID非搭載など、いくつかの注意点はあるものの、総合的には非常にバランスの取れたタブレットと言えます。
特に、動画クリエイター、イラストレーター、デザイナー、大画面でコンテンツを楽しみたい方、そしてiPad Air M1以前のモデルからのアップグレードを検討している方におすすめです。ミドルレンジの価格でハイエンドに近い性能を求める方にとって、iPad Air M3は最適な選択肢と言えるでしょう。
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