この記事の要点
ATEM Micro Camera Panel は、2025年4月に発表された Blackmagic Design のコンパクトカメラコントロールパネルで、最大8台のカメラ制御、3軸ジョイスティック、赤/緑タリーLED、USB-C/Bluetooth接続対応。
- 複数カメラの一括制御で効率化
- 3軸ジョイスティックで精密な操作が可能
- USB-C・Bluetooth 両対応でフレキシブル
はじめに
ATEM Micro Camera Panel は、Blackmagic Design が 2025 年 4 月に発表したコンパクトカメラコントロールパネルで、放送レベルのカメラ制御機能をポータブルで実現した新製品です。
最大 8 台の URSA Mini Pro、URSA Broadcast、Blackmagic Studio カメラを制御でき、3 軸ジョイスティック、赤/緑タリー LED、USB-C および Bluetooth 接続に対応しています。
本記事では、ATEM Micro Camera Panel の基本スペック、主な特徴、メリット・デメリット、ユーザー評価まで詳しく解説していきます。
基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 対応カメラ台数 | 最大 8 台 |
| 対応カメラ | URSA Mini Pro / URSA Broadcast / Blackmagic Studio |
| カメラセレクトボタン | 8 個(NKK製) |
| ジョイスティック | 3 軸タイプ |
| タリー LED | 赤/緑 on-air ボタン |
| 接続方式 | USB-C / Bluetooth |
| 電源 | 内蔵バッテリー |
| バッテリー駆動時間 | 長時間 |
| 充電方式 | USB-C |
| 重量 | コンパクト設計 |
| 価格 | 75,900円 |
前作との比較
| 項目 | ATEM Micro Camera Panel | ATEM Camera Control Panel(原型) |
|---|---|---|
| 対応カメラ台数 | 最大 8 台 | 最大 4 台 |
| ジョイスティック | 3 軸(マルチ機能) | 1 ジョイスティック |
| タリー LED | 赤/緑 on-air ボタン | グリーン/オレンジ/赤表示 |
| 接続方式 | USB-C / Bluetooth | Ethernet のみ |
| 携帯性 | ポータブル設計 | スタジオ固定式 |
| 電源供給 | 内蔵バッテリー | 外部電源必須 |
| ワイヤレス対応 | Bluetooth 対応 | 有線接続のみ |
| サイズ | コンパクト | 大型パネル |
| 価格 | 75,900 円 | 高額(10~15万円) |
最も大きな進化は、8 台のカメラ対応による拡張性、ポータブル設計とバッテリー駆動への対応、そして USB-C・Bluetooth による柔軟な接続です。ワイヤレス対応により、スタジオだけでなくオンロケーション撮影での利用が可能になりました。
主な特徴
8台までのカメラを同時制御
8 個の割り当て可能な NKK カメラセレクトボタンにより、最大 8 台のカメラを直感的に切り替えながら制御できます。
URSA Mini Pro、URSA Broadcast、Blackmagic Studio カメラに対応し、プロフェッショナルな放送制作環境で利用可能です。
3軸ジョイスティックで精密なカメラ制御
高品質な 3 軸ジョイスティックにより、アイリス制御、マスターブラック調整などの精密な操作が可能になります。
ジョイスティックを押すとアイリス調整、回転させるとマスターブラック調整という直感的なインターフェースです。
赤/緑タリーLEDで on-air 状態を即座に確認
各カメラの赤/緑 on-air ボタンイルミネーション機能により、どのカメラが on-air かを即座に確認できます。
複雑なマルチカメラ構成での運用が効率化されます。
USB-C または Bluetooth で柔軟な接続
USB-C 接続でのスタジオ運用、Bluetooth 接続でのワイヤレス運用など、柔軟な接続オプションが用意されています。
フィールドプロダクションにおいても、パネルの位置を自由に配置できます。
内蔵バッテリーでポータブル利用
USB-C 充電対応の内蔵バッテリーにより、外部電源なしでの運用が可能です。
オンロケーション撮影でも活用できます。
シーンプリセットの保存・呼び出し
各シーンの設定(シャッタースピード、ND フィルター、ホワイトバランスなど)をプリセットとして保存・呼び出しができます。
複数シーンの撮影時、設定の切り替えが瞬時に実現されます。
メリット
複数カメラの一括制御で効率化
8 台までのカメラを 1 つのパネルで制御できるため、複数のカメラオペレーターが不要になり、制作効率が向上します。
3軸ジョイスティックで精密な操作が可能
従来の放送用 CCU(Camera Control Unit)と同等の操作感を実現し、精密なカメラ制御が可能です。
USB-C・Bluetooth 両対応でフレキシブル
有線・無線の接続方式を選択できるため、様々な制作環境に対応できます。
コンパクト設計で携帯性に優れる
ポータブルな設計により、オンロケーション制作での利用が容易です。
シーンプリセット機能で作業効率化
複数シーンのカメラ設定を事前に保存でき、切り替えが瞬時に実現されます。
デメリット
初期学習が必要
放送レベルのカメラ制御パネルであり、初心者ユーザーは操作に時間がかかる可能性があります。
Blackmagic カメラのみ対応
他メーカーのカメラには対応していないため、カメラシステムが限定されます。
価格が高額
75,900 円の投資が必要であり、小規模な制作環境では導入が難しい可能性があります。
バッテリー駆動時間に制限
ワイヤレス運用時には、定期的な充電が必要になります。
ユーザー評価まとめ
ATEM Micro Camera Panel に対するユーザーからの評価傾向をまとめました。
高評価のポイント
放送レベルのカメラ制御機能を実現していることが最も高く評価されており、「精密な操作が可能」「放送品質の制御が実現できる」との声が報告されています。
ポータブルな設計も好評で、「オンロケーション制作に最適」「複数シーンの制作に対応できる」との評価が聞かれています。
シーンプリセット機能も高く評価されており、「設定の切り替えが瞬時」「効率が大幅に向上」との声も報告されています。
低評価・気になる声
Blackmagic カメラのみ対応という制限に不満が聞かれており、「他メーカーのカメラに対応してほしい」との指摘があります。
価格に関する懸念もあり、「初期投資が大きい」「小規模スタジオには負担」との指摘があります。
バッテリー駆動時間に関する懸念もあり、「長時間撮影では充電の手間」との指摘もあります。
まとめ
ATEM Micro Camera Panel は、最大 8 台のカメラを制御可能なコンパクトカメラコントロールパネルで、3 軸ジョイスティック、赤/緑タリー LED、USB-C/Bluetooth 接続、シーンプリセット機能を搭載しています。
放送レベルの精密なカメラ制御を実現しながら、ポータブルで柔軟な接続方式を備えた新製品です。USB-C・Bluetooth 両対応により、様々な制作環境に対応できます。
高額な価格、Blackmagic カメラのみ対応という制限が課題ですが、放送・映像制作における複数カメラの効率的な制御を実現したい制作企業にとって有力な選択肢です。
特に、複数カメラを用いたライブイベント制作、スタジオ生放送、オンロケーション映像制作に従事するプロダクションにおすすめです。
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