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BOOX/ 発売日: 2025-11-18

BOOX Palma 2 Pro レビュー|前作との違い

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この記事の要点

BOOX Palma 2 Proは6.13インチKaleido 3カラー電子ペーパーとAndroid 15を搭載した端末。前作Palma 2との違い、データ通信SIMやスタイラス対応、国内価格69,800円までを公開情報から整理します。

  • 300ppi の読書品質を保ったままカラーが使える
  • Wi-Fi のない環境でも単体で完結する
  • Google Play が使えるため読書環境を移植できる

BOOX Palma 2 Pro カラー電子ペーパー 6.13インチ Kaleido 3 SIMフリー Android 15

税込参考価格 ¥69,800

はじめに

BOOX Palma 2 Pro は、ONYX International(BOOX)が発売した 6.13 インチのカラー電子ペーパー Android 端末です。スマートフォンとほぼ同じ大きさの筐体に Kaleido 3 のカラー電子ペーパーを載せ、Android 15 と Google Play が動くという、電子書籍リーダーともタブレットとも言い切れない立ち位置の製品です。日本では正規代理店の SKT 株式会社が 2025 年 11 月 18 日に国内発売しており、税込 69,800 円で購入できます。

カラー電子ペーパーを搭載した端末はそもそも選択肢自体が少なく、同じカラー電子ペーパーを使う製品としてはスマートウォッチのPebble Round 2などが挙がる程度です。加えて Palma 2 Pro は輸入ガジェットの性格が強く、日本語でスペックを一覧できる情報がまだ多くありません。そこで今回、国内で正規に購入できる製品として整理することにしました。

目に負担の少ない電子ペーパーで漫画やカラーの資料を読みたい、しかも Wi-Fi のない場所でも単体でダウンロードしたい、という人には他に代替の少ない選択肢です。逆に、動画視聴や写真の色確認、音声通話が主目的なら、電子ペーパーの表示特性と SIM の仕様(データ通信のみ)が合わないため、通常のスマートフォンやタブレットを選んだほうが満足度は高くなります。

本記事では、Palma 2 Pro の基本スペック、前作 BOOX Palma 2 との違い、主な特徴、メリット・デメリットを整理し、どんな人に向くかをまとめます。なお本記事は実機を用いたレビューではなく、BOOX 公式製品ページおよび国内正規代理店 SKT の公開情報をもとに構成しています。

基本スペック

項目スペック
ディスプレイ6.13インチ Kaleido 3 カラー電子ペーパー(4,096色)・フラットカバーレンズ
解像度(モノクロ)824 × 1648(300ppi)
解像度(カラー)412 × 824(150ppi)
フロントライトComfortGaze フロントライト(明るさ・色温度調整対応)
CPUオクタコア + BSR(BOOX Super Refresh)
メモリ8GB
ストレージ128GB(microSDXC 最大2TB 対応)
OSAndroid 15(Google Play 対応)
バッテリー3,950mAh リチウムイオンポリマー
通信Wi-Fi 802.11b/g/n/ac、Bluetooth 5.1、ハイブリッドSIMスロット(データ通信)
位置情報GPS / A-GPS
カメラ1600万画素(LEDフラッシュ付)
生体認証電源ボタン一体型 指紋認証
音声内蔵スピーカー・デュアルマイク
ペン入力BOOX InkSense Plus スタイラス対応(別売)
サイズ159 × 80 × 8.8 mm
重量約 175g
カラーブラック / ホワイト
国内価格69,800円(税込・オープン価格)
国内発売日2025年11月18日

出典: BOOX 公式製品ページ(Palma 2 Pro) / SKT株式会社 BOOX Palma 2 Pro 製品ページ

前作との比較

項目BOOX Palma 2 ProBOOX Palma 2
ディスプレイ方式Kaleido 3 カラー電子ペーパー(4,096色)Carta 1200 モノクロ E Ink
解像度モノクロ 824×1648(300ppi)/ カラー 412×824(150ppi)824×1648(300ppi)モノクロのみ
メモリ8GB6GB(LPDDR4X)
ストレージ128GB(microSDXC 最大2TB)128GB(microSDXC 最大2TB)
OSAndroid 15Android 13
セルラー通信ハイブリッドSIMスロット(データ通信対応)非対応(Wi-Fi のみ)
位置情報GPS / A-GPS 搭載非搭載
ペン入力InkSense Plus スタイラス対応(別売)非対応
バッテリー3,950mAh3,950mAh
サイズ159 × 80 × 8.8 mm159 × 80 × 8.0 mm
重量約 175g約 170g
国内価格69,800円(税込)52,800円前後(市場想定価格・2024年11月27日発売)

最も大きな変化は、モノクロ専用だった画面が Kaleido 3 のカラー電子ペーパーになったこと、セルラーのデータ通信に対応したこと、そしてスタイラスによる手書き入力に対応したことの 3 点です。メモリも 6GB から 8GB へ増え、OS も Android 13 から Android 15 に上がっています。一方でバッテリー容量と本体幅・高さは据え置きで、厚みが 0.8mm、重量が 5g だけ増えた形になります。前作からの変更点は SKT のプレスリリースでも、SIM スロット・Kaleido 3・スタイラス対応・A-GPS・8GB メモリとして挙げられています。

主な特徴

Kaleido 3 カラー電子ペーパーで 4,096 色を表示

本機の中心にあるのが 6.13 インチの Kaleido 3 パネルです。Kaleido 3 はモノクロの E Ink 層の上にカラーフィルターを重ねる方式で、4,096 色の表示に対応します。

解像度はモノクロ表示時が 824 × 1648(300ppi)、カラー表示時が 412 × 824(150ppi)です。つまり文字を読む場面では従来どおりの 300ppi が使え、カラーが必要な場面だけ 150ppi になる、という設計になっています。表紙・図版・グラフ・カラーの学習資料など「白黒だと情報が落ちる」コンテンツを扱えるのが、モノクロ機との決定的な差です。

ハイブリッドSIMスロットによる単体でのデータ通信

Palma 2 Pro にはハイブリッド SIM スロットが用意され、SIM を挿すことで Wi-Fi のない場所でも単体で通信できます。SIM スロットは microSDXC カードと排他利用になるハイブリッド構成です。

これにより、外出先で電子書籍を追加ダウンロードしたり、GPS / A-GPS と組み合わせて地図アプリを使ったりといった使い方が、スマートフォンのテザリングなしで完結します。ただし後述のとおり、これはデータ通信のための機能であり、対応キャリアにも現時点で制約があります。

InkSense Plus スタイラスによる手書き入力(別売)

前作にはなかった要素として、BOOX InkSense Plus スタイラスに対応しました。InkSense Plus は 4,096 段階の筆圧検知と傾き検知に対応したペンで、BOOX 公式のスタイラス製品ページによれば Type-C 充電式(80mAh)で、サイドボタンによるツール切り替えにも対応します。

6 インチクラスの端末なので原稿用紙のように書き込む用途ではありませんが、読書中の書き込みや立ったままの短いメモには使えるサイズ感です。手書きを本格的に行いたい場合の比較対象としては、10.2 インチのKindle Scribe 2024のような大画面機が別ジャンルとして存在します。

BSR(BOOX Super Refresh)と EinkWise による表示最適化

CPU 表記が「オクタコア + BSR」となっているとおり、BOOX 独自の高速リフレッシュ技術 BSR を搭載しています。電子ペーパーは構造上、画面の書き換えに時間がかかり残像も出やすいのですが、BSR は用途に応じてリフレッシュ方式を切り替えることで、スクロールやページ送りの追従性を高めます。

さらに SKT の情報では、アプリごとに表示設定を最適化する EinkWise 機能が用意されています。読書アプリ、ブラウザ、SNS アプリでそれぞれ求められる表示速度と精細さが違うため、アプリ単位で調整できる仕組みは電子ペーパー端末では実用的な機能です。

Android 15 + Google Play + 8GB RAM

OS は Android 15 で、Google Play に対応します。Kindle、楽天Kobo、各種マンガアプリ、ブラウザ、辞書アプリなど、普段スマートフォンで使っている読書環境をそのまま持ち込めるのが、専用 OS の電子書籍リーダーとの最大の違いです。

メモリは前作の 6GB から 8GB に増えており、複数の読書アプリやブラウザを行き来する使い方でも余裕が生まれます。ストレージは 128GB に加えて microSDXC で最大 2TB まで拡張できます。

159 × 80 × 8.8mm・175g のポケットサイズ

本体サイズは 159 × 80 × 8.8mm、重量は約 175g です。一般的な 6 インチクラスのスマートフォンとほぼ同じ寸法で、上着やズボンのポケットに入れて持ち歩ける大きさに収まっています。

7 インチのKindle Paperwhite 第12世代のような据え置き寄りの読書端末と違い、「カバンから出さずに片手で扱える読書端末」というのが本機の物理的な性格です。ComfortGaze フロントライトを搭載しているため、暗い場所でも明るさと色温度を調整して読めます。

1600万画素カメラと指紋認証

背面には LED フラッシュ付きの 1600 万画素カメラを搭載し、書類やホワイトボードのスキャン用途に使えます。電源ボタンには指紋認証が統合されており、ロック解除のたびにパスコードを入力する手間がありません。

メリット

300ppi の読書品質を保ったままカラーが使える

Kaleido 3 の構成上、モノクロ表示は 300ppi のまま維持されます。カラー化のために文字の精細さを犠牲にしていない点が、テキスト主体の読書を続けたい人にとって大きな利点です。

必要なときだけカラー(150ppi)に切り替わるため、「普段は小説を 300ppi で読み、雑誌や技術資料の図版はカラーで見る」という使い分けが 1 台でできます。

Wi-Fi のない環境でも単体で完結する

ハイブリッド SIM スロットでデータ通信ができるため、通勤中や旅行先でも新しい本のダウンロードやクラウドとの同期が単体で行えます。GPS / A-GPS も載っているので、地図アプリを電子ペーパーで表示する使い方もできます。

セルラー対応の電子書籍リーダーは選択肢が限られており、Wi-Fi 専用の前作 Palma 2 と比べると、屋外での自由度が明確に上がっています。

Google Play が使えるため読書環境を移植できる

Android 15 と Google Play に対応しているため、既に Kindle や楽天Kobo、各社のマンガアプリで購入した蔵書をそのまま読めます。ストアが 1 社に固定される専用端末と違い、購入先を選ばずに済むのは長期的なコストとリスクの面で有利です。

手書きメモまで 1 台でまかなえる

InkSense Plus スタイラス(別売)に対応したことで、読書・資料閲覧・手書きメモを 1 台に集約できます。4,096 段階の筆圧と傾き検知に対応するため、線の強弱をつけた書き込みにも対応します。

175g で持ち歩きの負担が小さい

約 175g という重量は、一般的な 6 インチスマートフォンと同等です。読書端末を「持ち出すかどうか迷う重さ」から解放してくれるため、通勤・通学の細切れ時間で使う端末としては現実的な選択肢になります。

国内正規代理店ルートで購入・サポートを受けられる

輸入ガジェットで問題になりがちなサポート面については、国内正規代理店の SKT 株式会社が SKTNETSHOP・楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon の各店で取り扱っており、日本語の初期設定マニュアルが付属します。並行輸入品と違い、国内窓口を通してやり取りできるのは安心材料です。

デメリット

カラー表示は 150ppi でモノクロの半分の精細さ

Kaleido 3 の仕様上、カラー表示時の解像度は 412 × 824(150ppi)で、モノクロ表示の 300ppi に対して縦横それぞれ半分です。スマートフォンや液晶タブレットのカラー表示と同じ精細さを期待すると差を感じます。カラー写真の細部確認やイラストの色校正のような用途には向きません。

SIM はデータ通信用で、スマートフォンの代替にはならない

ハイブリッド SIM スロットはデータ通信のための機能で、音声通話を前提とした端末ではありません。さらに SKT のプレスリリースによれば、国内で対応するキャリアは現時点でソフトバンクモバイル(ワイモバイルを含む)のみとされ、それ以外の回線を使いたい場合は Wi-Fi 運用が案内されています(将来的な APN 変更機能の搭載が予定されているとの記載があります)。契約中の回線をそのまま挿せると考えて購入すると想定と食い違う可能性があるため、購入前に回線側の確認が必要です。

前作より 17,000 円高く、価格帯としては高め

国内価格は税込 69,800 円で、前作 Palma 2 の市場想定価格 52,800 円前後より約 17,000 円高い設定です。電子書籍リーダーとしては 22,980 円前後のKindle Paperwhite 第12世代などがあり、Android タブレットとしても同価格帯には液晶の高性能機が並びます。「カラー電子ペーパー」という表示方式そのものに価値を見出せるかどうかが判断の分かれ目になります。

電子ペーパーの応答特性上、動画や高速スクロールには向かない

BSR による高速リフレッシュを備えているとはいえ、電子ペーパーは液晶・有機 EL に比べて書き換えが遅く、残像が残る方式です。高速リフレッシュを使う場面では表示品質とのトレードオフが発生します。動画視聴やゲーム、勢いよくスクロールするタイムライン閲覧を主目的にするなら、方式的に不向きです。

スタイラスは別売で追加費用がかかる

InkSense Plus スタイラスは本体に同梱されず別売です。手書き入力を使う前提であれば、69,800 円に加えてペンの費用が上乗せされます。

前作よりわずかに厚く重い

カラーフィルター層や SIM スロットの追加に伴い、厚さは 8.0mm から 8.8mm へ、重量は約 170g から約 175g へ増えています。差は小さいものの、モノクロで軽さを優先するなら前作 Palma 2 のほうが有利です。

実際の評判(出典あり)

ITmedia Mobile のレビュー(2026年1月20日)では、80×159×8.8mm・175g でポケットに収まる携帯性、白黒コミックの読みやすさ(1ページ表示の余白により白黒のコントラストが強調される点)、アプリごとに表示を調整できる EinkWise 機能、Kindle アプリでのカラーマーカー/ハイライト機能が評価されています。一方で同じ記事は、カラーコミックの表示品質には課題があること、表示のリフレッシュが iPhone 17 Pro の 1.5 倍程度遅いこと、視野角・角度によって色の見え方が変わるため SNS 用途の写真確認には向かないこと、標準的な Android スマートフォンとは操作体験が異なること、そして 6 万 9800 円という価格を限界・注意点として挙げています。

この商品をチェックする

BOOX Palma 2 Pro カラー電子ペーパー 6.13インチ Kaleido 3 SIMフリー Android 15

税込参考価格 ¥69,800

まとめ

BOOX Palma 2 Pro は、6.13 インチ Kaleido 3 カラー電子ペーパー、Android 15、8GB RAM + 128GB ストレージ、データ通信対応のハイブリッド SIM スロット、そして InkSense Plus スタイラス対応を、約 175g のポケットサイズにまとめた端末です。前作 BOOX Palma 2 からは、モノクロからカラーへの変更、セルラー通信と GPS の追加、スタイラス対応、メモリ 6GB → 8GB、Android 13 → 15 と、性格が変わるレベルの変更が入っています。

読書に適した 300ppi のモノクロ表示を維持したままカラー表示を手に入れ、さらに Wi-Fi がない場所でも単体で運用できる点が、この製品の中心的な価値です。国内正規代理店の SKT 株式会社が取り扱っているため、日本語マニュアルや国内サポートの窓口があるのも輸入ガジェットとしては大きな安心材料です。

一方で、カラー表示は 150ppi でモノクロの半分の精細さになること、SIM はデータ通信用で対応キャリアに制約があること、税込 69,800 円という価格、そしてスタイラスが別売である点は、購入前に把握しておく必要があります。総合的には、用途がはっきりしている人ほど満足度が高くなるタイプの製品です。

向いている人: 目の負担を抑えつつカラーの漫画・雑誌・技術資料を読みたい人、Kindle や楽天Kobo など複数ストアの蔵書を 1 台に集約したい人、Wi-Fi のない環境でも単体でダウンロードや地図表示をしたい人、通勤・通学中にポケットから出して読める軽い端末を求める人。

別の選択肢を検討したい人: モノクロ読書だけで足りるなら約 17,000 円安い前作 BOOX Palma 2 やKindle Paperwhite 第12世代のほうが費用対効果は高く、手書きを主目的にするならKindle Scribe 2024のような大画面機、動画視聴や写真確認まで求めるなら通常の液晶タブレットのほうが合います。

BOOX Palma 2 Pro カラー電子ペーパー 6.13インチ Kaleido 3 SIMフリー Android 15

税込参考価格 ¥69,800

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