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CP+2026は、2026年2月26日から3月1日までの4日間、パシフィコ横浜で開催されたカメラと写真映像のワールドプレミアショーです。今回は過去最多となる149の企業・団体が出展し、うち新規出展が43社、海外出展が38社と、いずれも過去最高を記録しました。
Canonのウエストレベルファインダー搭載コンセプトカメラや、SIGMAのF1.2ポートレートプライム完結、Nikonの大三元リニューアルなど、各メーカーが意欲的な新製品を多数披露しています。
本記事では、CP+2026で発表・展示された注目の新製品を、カメラボディ、レンズ、アクセサリー・周辺機器のカテゴリ別にまとめて紹介します。
CP+2026で最も話題を集めたのが、Canonが参考展示したウエストレベルファインダー搭載のコンセプトカメラです。「アナログ操作と独自の撮影体験」をコンセプトに開発されたこのカメラは、固定レンズを通った光を2枚のミラーで反射させ、ウエストレベルファインダーのスクリーンに投影する仕組みを採用しています。
スクリーンにはアナログカメラのすりガラスに似た質感が再現されており、シャッターを切る前からボケやブラーが確認できる独特の撮影体験を提供します。会場では2つのデザイン案が展示され、来場者投票が実施されました。1つはヴィンテージ風のクラシカルなデザイン、もう1つはミニマルな現代的デザインとなっています。
製品化の時期は未定ですが、デジタルカメラの新しい方向性を示す挑戦的なプロトタイプとして大きな注目を浴びました。
Fujifilmは、1965年発売の8mmカメラ「FUJICA Single-8」にインスパイアされたハイブリッドインスタントカメラ「instax mini Evo Cinema」を展示しました。縦型グリップデザインが特徴的な本機は、instax初となる「Gen Dial」を搭載し、1930年代から2020年代まで10の年代のフォトエフェクトをダイヤル操作で切り替えられます。
「Cine」モードでは最大15秒のクリップを撮影し、カメラが自動的に1本の動画に編集する機能を搭載。スマートフォンアプリ経由で30秒までの拡張も可能です。価格は59,950円(税込)で、2026年1月30日より発売中です。
SIGMAはCP+2026で複数の新レンズを発表し、大きな存在感を示しました。
SIGMA 85mm F1.2 DG Art(開発発表) は、35mm F1.2 DG II Art、50mm F1.2 DG DN Artに続くF1.2ポートレートプライムの第3弾で、このラインナップを完結させるレンズです。デュアルHLA(High-response Linear Actuator)駆動のAFを採用し、開放F1.2での卓越した解像力と美しいボケを両立。LマウントとソニーEマウントで2026年9月発売予定です。
SIGMA 35mm F1.4 DG II Art は、SIGMAの名を世界に知らしめた初代35mm F1.4 Artの正統後継機です。15群12枚の新設計で、4枚の高精度非球面レンズと2枚のSLDガラスを採用。前作比で全長約14%短縮、重量約20%軽量化を実現し、重量は約525〜530g。LマウントとソニーEマウントで2026年4月16日発売、価格は1,059ドル(約16万円)です。
SIGMA 15mm F1.4 DC Contemporary は、APS-Cミラーレス用の大口径超広角レンズです。わずか220gというF1.4 DC Contemporaryシリーズ最軽量を実現し、手持ち動画撮影やトラベル撮影に最適。ソニーEマウント、富士フイルムXマウント、キヤノンRFマウントに対応し、2026年3月12日発売、価格は579ドル(約9万円)です。
SIGMA AF Cine 28-105mm T3 FF は、定評あるSIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Artの光学設計をベースに、シネマ向けの操作性を加えたAFシネレンズです。2026年4月16日発売予定、価格は3,399ドル(約51万円)です。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II は、Nikonの大三元望遠ズームの第2世代モデルです。前作から12mm短縮、362g軽量化した998gを実現し、このクラス最軽量の設計となりました。
新開発のSilky Swift VCM(SSVCM)駆動により、AF速度は前作比約3.5倍に高速化。ズーミング時のAF追従性能も約40%向上しています。光学設計ではスーパーEDレンズ、非球面EDレンズなど6種類の特殊レンズを新たに採用し、11枚の円形絞り羽根で自然な円形ボケを実現。6段分のVR手ブレ補正、最短撮影距離0.38m(70mm時)も注目のポイントです。
NIKKORレンズとして初めてアルカスイス互換三脚座に対応。2026年3月下旬発売予定、価格は429,000円です。
Tamron 35-100mm F/2.8 Di III VXD(Model A078) は、35mm、50mm、85mm、100mmという4つの人気単焦点画角をカバーするF2.8通しの標準ズームです。全長わずか119.2mm、重量565gというコンパクト設計で、24-70mm F2.8クラスのレンズより軽量に仕上がっています。
15群13枚の光学設計に非球面2枚、低分散レンズ3枚を配置し、VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)リニアモーターで高速・高精度なAFを実現。最短撮影距離は広角端で0.22m、フィルター径は67mmでTamron G2三兄弟と共通です。ソニーEマウントとニコンZマウントで2026年3月26日発売、価格は899ドル(ソニーE)/929ドル(ニコンZ)です。
Canon RF7-14mm F2.8-3.5 L Fisheye STM は、190度の画角を持つ世界最広角のズームレンズです。フルサイズ機の7mm端で全周魚眼(190度)、14mm端で対角線魚眼(180度)として機能し、APS-C機では対角線魚眼として使用できます。
16群11枚の光学設計で、最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率0.35倍を実現。476gの軽量設計にL レンズならではの防塵防滴構造を備えています。2026年2月下旬発売、価格は289,000円です。
Canon RF14mm F1.4 L VCM は、Canon史上最速の超広角単焦点レンズとして2026年2月20日に発売済み。f/1.4の明るさ、VCMオートフォーカス、18群13枚の光学設計で、天体撮影からクリエイティブな超広角表現まで幅広く対応します。価格は259,900円です。
コシナは3本のフォクトレンダーレンズをCP+2026で披露しました。
Nokton Classic 35mm f/1.4 は、2004年から続くクラシックシリーズの新マウント展開です。現代の「完璧な光学性能」を追求するのではなく、開放時にあえて収差を残すことで独特の描写を楽しめるキャラクターレンズとなっています。最短撮影距離0.27m。ニコンZマウント版、キヤノンRFマウント版の登場が予告されています。
Apo-Skopar 75mm f/2.8(VMマウント) は、ライカMマウント用のアポクロマート中望遠レンズです。軸上色収差をほぼゼロに抑えるアポクロマート設計ながら、マウント面からわずか44mm、重量191gという驚異的なコンパクトさを実現しています。
Apo-Lanthar 90mm f/4 Close Focus(VMマウント) は、高性能アポクロマート設計の中望遠レンズで、最短撮影距離0.5mのクローズフォーカスに対応。距離計連動範囲の0.7mでクリック感が得られる設計です。全長54.8mm、重量235gと携帯性に優れています。
PanasonicはLUMIX初のガンマイク「DMW-DMS1」を発表しました。最大の特徴はホットシューを介したデジタル接続で、3.5mmマイクケーブルが不要になり、音声信号をカメラにデジタル伝送する仕組みを採用しています。
新開発の大口径10mmマイクアレイを搭載し、カーディオイド、ステレオ、ワイドステレオ、前方スーパーカーディオイド、後方スーパーカーディオイド、双指向性の6つの指向性パターンに対応。LUMIX S1RII/S1II/S1IIEとの組み合わせでは32bit float録音が可能で、最大約120dBのダイナミックレンジをクリッピングなしで収録できます。
重量わずか100gで、カメラの重心バランスへの影響を最小限に抑えています。LUMIX S1II/S1RII/S1IIE/S5II/S5IIXに対応し、2026年3月中旬発売予定、価格は59,400円です。
Megadapが披露した「M2RF」は、世界初のライカMマウントレンズをキヤノンRFマウントカメラでAF動作させるアダプターです。内蔵モーター駆動のヘリコイドでレンズを前後に動かしてピントを合わせる仕組みで、キヤノンのデュアルピクセルAFに完全対応。瞳AF、被写体トラッキング、顔認識、コンティニュアスAFが使用可能です。
重量級のライカMレンズにも対応する剛性の高い設計で、EFマウントやFマウントアダプターの追加装着にも対応しています。2026年5月発売予定で、価格は未定です。
Canonのウエストレベルファインダー搭載コンセプトカメラや、FujifilmのGen Dial搭載instax mini Evo Cinemaは、デジタル技術でアナログの撮影体験を再現するという共通のトレンドを示しています。スペックの数値競争だけでなく、「撮る楽しさ」や「手触り感」を重視する方向性が各メーカーに広がっています。
SIGMAの85mm F1.2 DG ArtやNikonのNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIに見られるように、大口径・高性能レンズの大幅な軽量化が進んでいます。新素材や新設計の採用により、Nikonの70-200mm f/2.8は前作比362gの軽量化を達成。SIGMAの35mm F1.4 DG II Artも前作比20%の軽量化を実現しており、プロ機材のモバイル化が加速しています。
Tamronの35-100mm F/2.8やSIGMAのF1.2プライムシリーズなど、サードパーティメーカーの製品が純正レンズに匹敵する性能をより低価格で提供するようになっています。MegadapのライカM→キヤノンRF AFアダプターのような異マウント間の橋渡し製品も登場し、カメラシステムの垣根がさらに低くなっています。
PanasonicのデジタルショットガンマイクやSIGMAのAF Cineレンズに見られるように、スチル用カメラシステムへの動画機能の統合が進んでいます。32bit float録音対応やシネマ向けAFレンズなど、ハイブリッド撮影を前提とした製品開発がスタンダードになりつつあります。
コシナのフォクトレンダーシリーズは、アポクロマート設計と超コンパクトボディの両立で新境地を開拓しています。Apo-Skopar 75mm f/2.8の全長44mm・重量191gという数値は、AF時代においてもMFレンズならではの携帯性と光学性能の優位性を証明しています。
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CP+2026は、過去最多の149企業・団体が出展し、カメラ・レンズ・周辺機器の多彩な新製品が一堂に会するイベントとなりました。
Canonのウエストレベルファインダー搭載コンセプトカメラは「デジタルでアナログ体験を再現する」という新たな方向性を提示し、SIGMAはF1.2ポートレートプライムの完結を宣言。Nikonは大三元望遠ズームの大幅刷新でプロの期待に応え、Tamronは独自の焦点域で新市場を開拓しました。
コシナのアポクロマートMFレンズやPanasonicのデジタルガンマイクなど、ニッチながらも完成度の高い製品も光っています。Megadapの異マウントAFアダプターに象徴されるように、メーカーやマウントの壁を越えた「クロスシステム」の流れも今後の注目ポイントです。
2026年はカメラ・レンズ市場にとって、性能競争だけでなく、撮影体験の多様化が進む転換期といえるでしょう。
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