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SIGMA AF Cine 28-105mm T3 FFは、SIGMAがCP+2026で発表し、2026年4月16日に発売予定のフルフレーム対応AFシネマズームレンズです。SIGMAのAF Cineラインとしては28-45mm T2 FFに続く第2弾で、AF対応シネズームレンズとして大きな注目を集めています。
ベースとなる光学設計はSIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Artレンズから継承しつつ、シネマ制作向けにHLA(高応答リニアアクチュエーター)による静音AF、0.8Mピッチギア、クリックレス絞りリングなど映像制作に必要な機能を搭載しています。
本記事では、SIGMA AF Cine 28-105mm T3 FFの基本スペック、ベースとなったSIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Artとの違い、主な特徴、メリット・デメリット、ユーザー評価まで詳しく解説していきます。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 焦点距離 | 28-105mm |
| T値 | T3 - T22 |
| 絞り羽根枚数 | 12枚 |
| レンズ構成 | 18群13枚(ベースレンズ同等の光学設計) |
| 最短撮影距離 | 0.4m |
| 最大撮影倍率 | 1:3.1 |
| 画角(FF) | 65.5° - 19.5° |
| 画角(S35) | 47.9° - 13.5° |
| フロント径 | 95mm |
| フィルター径 | M82 x 0.75mm |
| 全長 | 157.9mm(Lマウント) / 159.9mm(ソニーEマウント) |
| 重量 | 1.3kg |
| 対応マウント | Lマウント / ソニーEマウント |
| AF対応 | HLA(高応答リニアアクチュエーター)搭載 |
| フォーカスリング回転角 | 200° |
| ズームリング回転角 | 70° |
| アイリスリング回転角 | 54° |
| ギアピッチ | 0.8Mピッチ |
| レンズサポートフット | SF-91 |
| 価格 | 3,399ドル(米国価格) |
| 項目 | SIGMA AF Cine 28-105mm T3 FF | SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Art |
|---|---|---|
| 種別 | シネマズームレンズ | スチル用ズームレンズ |
| 焦点距離 | 28-105mm | 28-105mm |
| 明るさ | T3 | F2.8 |
| 絞り羽根枚数 | 12枚 | 11枚 |
| レンズ構成 | 18群13枚相当 | 18群13枚 |
| 最短撮影距離 | 0.4m | 0.4m |
| フォーカス駆動 | HLA(静音AF + MF切替) | HLA |
| ギアピッチ | 0.8Mピッチ(フォローフォーカス対応) | 非対応 |
| 絞りリング | クリックレス(無段階) | クリック式 |
| フォーカスリング回転角 | 200°(リミテッドローテーション) | 非固定 |
| フロント径 | 95mm | 78mm |
| 重量 | 1.3kg | 1,060g |
| 対応マウント | Lマウント / ソニーEマウント | Lマウント / ソニーEマウント |
| 価格 | 3,399ドル | 約1,299ドル |
最も大きな違いは、シネマ制作向けの操作系統の刷新です。0.8Mピッチギアによるフォローフォーカス対応、200°のリミテッドローテーションフォーカスリング、クリックレス絞りリングなど、映像制作の現場で必要とされる機能が全面的に搭載されています。光学設計はベースレンズから継承しつつ、12枚の絞り羽根による美しいボケ表現やフレア・ゴースト低減が強化されています。
SIGMA AF Cine 28-105mm T3 FFは、HLA(High-response Linear Actuator / 高応答リニアアクチュエーター)を搭載しており、シネマレンズとしては画期的なAF対応を実現しています。
従来のシネマズームレンズはマニュアルフォーカスが前提でしたが、本レンズはほぼ無音のAF駆動により、ワンマンオペレーションやドキュメンタリー撮影、ジンバルでの撮影など、フォーカスプラーがいない現場でも安定したフォーカスワークが可能です。
AF/MF切替スイッチにより、AFからフルマニュアルコントロールへの即座な切替にも対応しています。
フォーカスリング、ズームリング、アイリスリングの全てに業界標準の0.8Mピッチギアを搭載しており、市販のフォローフォーカスシステムとの完全な互換性を確保しています。
フォーカスリングは200°のリミテッドローテーション設計で、正確で再現性の高いフォーカスプルが可能です。リング外面にはメートル表示(またはフィート表示)のスケールが刻印されており、マニュアル操作時の視認性も確保されています。
絞りリングはクリックレス(無段階)仕様となっており、撮影中の滑らかな露出調整が可能です。54°のアイリスリング回転角により、精密な絞り操作が実現されています。
12枚の絞り羽根により、絞り込んだ状態でも円形に近いボケが得られ、映像制作で求められる美しいボケ表現に対応しています。
光学設計はSIGMAの高評価スチルレンズ28-105mm F2.8 DG DN Artをベースとしており、FLD(蛍石相当低分散)ガラス2枚、SLD(特殊低分散)ガラス1枚、非球面レンズ5枚を含む高度な光学素子構成により、色収差・球面収差の低減と高い解像力を両立しています。
T3の明るさにより、屋内ロケーション、夕暮れ、薄暗いシチュエーションでも自然な描写が可能です。ズーム全域で一定のT値を維持するため、ズーム操作中の露出変動がありません。
28mmから105mmという焦点距離は、広角からミドルテレフォトまでをカバーする実用的な範囲です。ドキュメンタリー、インタビュー、ウェディング、企業映像など幅広いジャンルでレンズ交換なしに対応できます。
最短撮影距離0.4m、最大撮影倍率1:3.1により、被写体への接近撮影にも対応しています。
フルフレーム(FF)対応の光学設計により、ソニーFX6、FX3、パナソニックLUMIX S1Hなどのフルフレームシネマカメラとの組み合わせに最適です。スーパー35mmカメラでの使用も可能で、その場合の画角は47.9° - 13.5°となります。
LマウントとソニーEマウントの2種類が用意されており、主要なフルフレームミラーレスシネマカメラをカバーしています。
全長157.9mm(Lマウント)、重量1.3kgという軽量コンパクトな設計により、ジンバルやステディカムでの運用が容易です。従来のシネマズームレンズと比較して大幅に軽量であり、ハンドヘルド撮影での長時間運用にも対応します。
シネマズームレンズでAFに対応している製品は極めて少なく、28-105mmという汎用的な焦点距離でAF対応を実現した本レンズは、市場において非常にユニークな存在です。ワンマンオペレーションを行う映像制作者にとって大きなアドバンテージとなります。
HLAモーターによるほぼ無音のAF駆動により、内蔵マイクや外部マイクへのノイズ混入が極めて小さく抑えられます。ドキュメンタリーやインタビュー撮影など、音声収録を伴う現場での使用に適しています。
0.8Mピッチギアの搭載により、業界標準のフォローフォーカスシステム、レンズモーター、ワイヤレスフォーカスコントロールとの完全な互換性を確保。フォーカスプラーがいるプロの現場でもシームレスに運用できます。
SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Artの高評価な光学設計をベースとしているため、解像力、色再現性、ボケ味など光学性能面での信頼性が高いです。FLD・SLD素子と非球面レンズにより、フレア・ゴーストも効果的に抑制されています。
広角28mmから中望遠105mmまでをカバーするため、多くの撮影シーンでレンズ交換の必要がありません。撮影準備時間の短縮と、レンズ交換時のセンサーへのゴミ付着リスクの低減にもつながります。
シネマズームレンズとしては非常に軽量な1.3kgにより、DJI RS 4 ProやZhiyun CRANEなどのジンバルシステムでの運用が容易です。ハンドヘルドでの長時間撮影にも適しています。
米国価格で3,399ドル(日本での価格は未発表)と、アマチュアやセミプロにとっては高額な投資が必要です。ベースとなったスチルレンズ28-105mm F2.8 DG DN Art(約1,299ドル)の約2.6倍の価格となります。
ズーム操作時にレンズバレルが繰り出す設計のため、全長が変化します。マットボックスやクリップオンフィルターの使用時には干渉に注意が必要であり、厳密なリグ構成が求められます。
対応マウントはLマウントとソニーEマウントのみで、映画制作現場で広く使用されているPLマウントには非対応です。ARRIやREDなどのハイエンドシネマカメラとの直接的な組み合わせはできません。
T3は実用的な明るさではあるものの、T2やT1.5クラスのシネマプライムレンズと比較すると暗い場面での表現力に差があります。極端な低照度環境では感度を上げる必要があります。
スチル用レンズの光学設計をベースとしているため、ズーム操作時にフォーカスが若干シフトする可能性があります。厳密なフォーカス精度が求められるシーンでは、ズーム後の再フォーカスが必要になる場合があります。
CP+2026での展示やハンズオンレビューをもとに、現時点でのユーザーや映像制作者の評価傾向をまとめました。
映像制作者からは「AF対応のシネズームは待望の製品」「ワンマンオペレーションが劇的に楽になる」との声が多く聞かれています。特にドキュメンタリーやイベント撮影を行うクリエイターから高い期待が寄せられています。
軽量性についても好評で、「1.3kgでこの焦点距離をカバーできるのはジンバル運用に最適」「従来のシネズームと比べて圧倒的に軽い」との評価が報告されています。
光学性能については、「28-105mm F2.8 DG DN Artの描写力をそのままシネマ向けに使えるのは素晴らしい」「ボケ味が滑らか」との声が聞かれています。
価格に対する懸念が最も多く、「3,399ドルはスチルレンズと比較して高い」「同じ光学設計なら価格差が気になる」との指摘があります。
ズーム時の全長変化についても「バレル繰出式はマットボックスとの相性が悪い」「インナーズーム方式のほうが望ましかった」との声があります。
PLマウント非対応について、「映画制作ではPLマウントが必須」「Eマウント/Lマウントだけでは使える場面が限られる」との指摘もあります。
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SIGMA AF Cine 28-105mm T3 FFは、HLAによる静音AF、0.8Mピッチギア対応のフォローフォーカス互換性、クリックレス絞りリング、12枚絞り羽根、そしてSIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Art譲りの高画質光学設計を搭載したフルフレーム対応AFシネマズームレンズです。
AF対応により、ワンマンオペレーションやジンバル撮影での利便性が大幅に向上し、1.3kgの軽量設計によりフレキシブルな運用が可能です。
3,399ドルという価格やPLマウント非対応は用途を選びますが、LマウントまたはソニーEマウントのシネマカメラ・ミラーレスカメラで映像制作を行うクリエイターにとって、非常に魅力的な選択肢です。
特に、ワンマンで映像制作を行うドキュメンタリー作家、ウェディング・イベント映像クリエイター、そしてジンバルを多用するコンテンツクリエイターにおすすめです。
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