【Sennheiser MOMENTUM 4 Wireless】レビュー|MOMENTUM 3 Wirelessからの進化・特徴・メリットデメリットまとめ
この記事の要点
Sennheiser MOMENTUM 4 Wirelessは、60時間のバッテリー持続と適応型ノイズキャンセルにより、究極のワイヤレスヘッドホン体験を実現します。
- 業界最高水準のバッテリー持続時間
- ゼンハイザーならではの自然で豊かな音質
- aptX Adaptive対応によるハイレゾワイヤレス再生
はじめに
Sennheiser MOMENTUM 4 Wirelessは、ゼンハイザーが2022年8月に発売したプレミアムワイヤレスヘッドホンで、同社のフラッグシップラインであるMOMENTUMシリーズの第4世代モデルです。
前作MOMENTUM 3 Wirelessから、バッテリー持続時間の大幅延長(17時間から60時間へ)、適応型アクティブノイズキャンセリングの搭載、Bluetooth 5.2への対応など、実用性と音質の両面で大きな進化を遂げています。
本記事では、Sennheiser MOMENTUM 4 Wirelessの基本スペック、MOMENTUM 3 Wirelessとの違い、主な特徴、メリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ドライバー | 42mm ダイナミックドライバー |
| 周波数特性 | 6Hz - 22,000Hz |
| ノイズキャンセリング | 適応型ANC |
| Bluetooth | 5.2(SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive対応) |
| バッテリー(ANC有効) | 最大60時間 |
| 急速充電 | 5分充電で約1時間再生 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| マイク | ビームフォーミングマイク×2 |
| 重量 | 約293g |
| 折りたたみ | スイベル式(フラット折りたたみ) |
| 付属品 | ハードシェルケース、USB-Cケーブル、3.5mmケーブル |
| 価格 | 約49,000円 |
前作との比較
| 項目 | MOMENTUM 4 Wireless | MOMENTUM 3 Wireless |
|---|---|---|
| ドライバー | 42mm | 42mm |
| バッテリー(ANC有効) | 最大60時間 | 最大17時間 |
| 急速充電 | 5分で1時間再生 | 非対応 |
| Bluetooth | 5.2 | 5.0 |
| コーデック | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive | SBC/AAC/aptX |
| ノイズキャンセリング | 適応型ANC | 3段階ANC |
| 操作方式 | タッチセンサー | 物理ボタン |
| 折りたたみ方式 | スイベル式(フラット) | ヒンジ式(コンパクト) |
| ケース | ハードシェルケース | ファブリックポーチ |
| 重量 | 293g | 305g |
| 価格 | 約49,000円 | 約52,000円(発売時) |
最も大きな進化は、バッテリー持続時間が17時間から60時間へと約3.5倍に延長された点です。出張や長距離フライトでも充電を気にせず使い続けられるようになりました。また、適応型ANCの搭載により、環境に応じたノイズキャンセリングの自動調整が可能になっています。さらに、aptX Adaptiveコーデックへの対応により、ハイレゾ相当の高音質ワイヤレス再生にも対応しました。
主な特徴
圧倒的な60時間バッテリー
MOMENTUM 4 Wirelessの最大の魅力は、ANC有効時でも最大60時間という驚異的なバッテリー持続時間です。前作の17時間から約3.5倍に延長されたことで、週に1回程度の充電で済むレベルになっています。毎日3〜4時間使用する場合でも、約2週間は充電なしで使い続けられる計算です。
さらに、5分間の急速充電で約1時間の再生が可能なため、充電し忘れた朝でもすぐにリカバリーできる実用性の高さも備えています。
適応型アクティブノイズキャンセリング
前作が3段階の手動切り替え式だったのに対し、MOMENTUM 4 Wirelessは環境音を分析して自動的にANC強度を調整する適応型ノイズキャンセリングを搭載しています。静かなオフィスではANC強度を控えめに、騒がしい電車内では最大限にノイズを遮断するなど、シーンに合わせたシームレスな切り替えが行われます。
Sennheiser Smart Controlアプリからは、ANCの強度を手動で微調整することも可能で、自分好みのバランスに設定できます。
42mmダイナミックドライバーによるゼンハイザーサウンド
ゼンハイザー独自の42mmドライバーを搭載し、6Hz〜22,000Hzの幅広い周波数帯域をカバーします。低域は豊かで力強く、中域はボーカルが自然に際立ち、高域は繊細で透明感のある音質が特徴です。
aptX Adaptiveコーデックに対応しているため、対応するAndroidスマートフォンとの組み合わせでは、96kHz/24bitのハイレゾ相当の高音質ワイヤレス再生も楽しめます。有線接続にも対応しており、付属の3.5mmケーブルを使えばバッテリー切れの際も有線ヘッドホンとして使用可能です。
ビームフォーミングマイクによる高品質通話
2基のビームフォーミングマイクを搭載し、通話時に周囲のノイズを低減しながら、話者の声をクリアに相手に届けます。風切り音の低減機能も備えており、屋外でのテレワークやWeb会議でも安定した通話品質を実現します。
リモートワークが一般化した現在、ヘッドホンの通話品質は重要な選択基準のひとつですが、MOMENTUM 4 Wirelessはその点で十分な実力を備えています。
タッチセンサーによる直感的操作
右側のイヤーカップ外面に搭載されたタッチセンサーにより、再生・一時停止、曲送り・曲戻し、音量調整、通話応答などの操作が可能です。スワイプやタップといったジェスチャーで直感的に操作でき、スマートフォンを取り出す手間が省けます。
イヤーカップを手で覆うと外音取り込みモードに切り替わるスマートポーズ機能も搭載しており、急な会話にもスムーズに対応できます。
マルチポイント接続対応
2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能を搭載しています。パソコンで作業中にスマートフォンの着信を受ける、タブレットで動画を視聴した後にスマートフォンで音楽を聴くといった、デバイスをまたいだシームレスな切り替えが可能です。
スイベル式フラット折りたたみ設計
前作のヒンジ式折りたたみから、イヤーカップが90度回転するスイベル式に変更されました。フラットな状態にたたむことで、付属のハードシェルケースにコンパクトに収納できます。ハードシェルケースは前作のファブリックポーチと比べて保護性能が大幅に向上しており、カバンの中でも安心して持ち運べます。
メリット
業界最高水準のバッテリー持続時間
ANC有効時で最大60時間という数値は、競合製品と比較しても圧倒的です。Sony WH-1000XM5の約30時間、Bose QuietComfort Ultra Headphonesの約24時間と比べても倍以上の持続時間を誇ります。充電の頻度が大幅に減ることで、日常的なストレスが軽減されます。
ゼンハイザーならではの自然で豊かな音質
ゼンハイザーの音作りは、原音に忠実でありながら聴き疲れしにくい自然なサウンドが特徴です。低域の量感は適度でありながら締まりがあり、ボーカルやアコースティック楽器の表現力に優れています。クラシックやジャズからポップス、ロックまで幅広いジャンルの音楽を高品質に楽しめます。
aptX Adaptive対応によるハイレゾワイヤレス再生
aptX Adaptiveコーデックに対応しているため、対応するAndroidデバイスと組み合わせることで、96kHz/24bitのハイレゾ相当の音質をワイヤレスで楽しめます。また、aptX Adaptiveは接続環境に応じてビットレートを自動調整するため、音切れの少ない安定した再生も実現しています。
前作より軽量で価格も引き下げ
重量が305gから293gへと約12g軽量化されており、長時間装着時の負担が軽減されています。また、発売時の価格も前作から約3,000円引き下げられており、スペックが大幅に向上しているにもかかわらず、より手が届きやすくなっています。
高品質なハードシェルケース付属
前作はファブリック素材のポーチが付属していましたが、MOMENTUM 4 Wirelessではハードシェルケースにアップグレードされています。衝撃からヘッドホンをしっかり保護できるため、カバンに入れての持ち運びや旅行時にも安心です。
有線接続にも対応
付属の3.5mmオーディオケーブルを使えば、有線ヘッドホンとしても使用できます。バッテリーが切れた場合や、機内モードの飛行機で使用する場合にも対応可能です。有線接続時はパッシブモードとなり、ANCは使用できませんが、ゼンハイザーのドライバー品質を活かした音質を楽しめます。
デメリット
コンパクト性の低下
前作のヒンジ式折りたたみと比べ、スイベル式フラット折りたたみは収納時のサイズがやや大きくなっています。ハードシェルケース自体もファブリックポーチより大きいため、カバンの中で占めるスペースが増えています。頻繁に持ち運ぶ方にとっては、この点がネックになる可能性があります。
タッチセンサーの誤操作リスク
物理ボタンからタッチセンサーへの変更により、誤操作が発生するケースがあります。特にヘッドホンの着脱時や位置を調整する際に意図しない操作が行われることがあり、慣れるまでには時間がかかります。冬場に手袋を着用した状態では反応しないこともあり、季節によっては使い勝手が変わる点も注意が必要です。
デザインの大幅変更に好みが分かれる
前作のクラシカルで重厚感のあるデザインから、よりミニマルでモダンなデザインに大幅に変更されました。特にヘッドバンドのデザインやイヤーパッドの質感が変わっており、前作のデザインを気に入っていたユーザーにとっては違和感を覚える可能性があります。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開です。
AACコーデック使用時の音質差
iPhoneユーザーの場合、使用できるコーデックはAAC(またはSBC)に限定されます。aptX Adaptiveの恩恵を受けられるのはAndroidデバイスのみであるため、iPhoneとの組み合わせではハイレゾワイヤレス再生を楽しむことができません。ただし、AAC接続でもゼンハイザーの音質水準は十分に高いレベルです。
アプリの動作安定性にやや難あり
Smart Controlアプリは多機能ですが、一部のユーザーからは接続が不安定になる場合があるとの報告があります。イコライザー設定やANC調整にはアプリが必要ですが、アプリのアップデートにより改善が進んでいます。
まとめ
Sennheiser MOMENTUM 4 Wirelessは、60時間の圧倒的なバッテリー持続時間、適応型ANC、42mmドライバーによるゼンハイザーサウンドを実現したプレミアムワイヤレスヘッドホンです。前作MOMENTUM 3 Wirelessからバッテリー性能、ノイズキャンセリング、コーデック対応が大幅に改善されています。
音質とバッテリーの両面で高いレベルを実現しており、特にゼンハイザーの自然なサウンドを長時間楽しめる点は大きな魅力です。
タッチセンサーへの移行やデザイン変更に好みが分かれる面はありますが、総合的にはプレミアムヘッドホン市場における最有力候補の一台と言えます。
特に、長時間のフライトや通勤でヘッドホンを使う方、ゼンハイザーの音質を求めるオーディオファンの方、そしてリモートワークでの通話品質を重視する方におすすめです。
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